BLOG BACK NUMBER 2008.08


PRESIDENT's DIARY -社長日記

NO.111 巨匠たちの日本美術。

先日まで東京国立博物館の平成館で開催されていた、「対決 巨匠たちの日本美術」を鑑賞に行ってきました。
日本美術の傑作を生み出した、芸術家たちの作品を2人ずつ組み合わせ、比較し対決させる形で紹介するナイスな企画です。
国宝10余件、重要文化財約40件を含む計100余件の名品が会期中一部作品の展示替を含め一堂に会す、魅力的な展示会でした。
やはり圧巻だったのは、会期後半の1週間のみ展示された「風神雷神」対決でしょうか。俵屋宗達と尾形光琳の風神雷神屏風です。
向かって左側に宗達、右側に光琳が展示されていました。
以前にも2作品を鑑賞したことはありましたが、二対一緒に比較鑑賞したのは初めてです。
私的には、国宝でもあり元図でもある、宗達に軍配をあげます。
各作品の感想を述べると興味がない方が最後までお読みいただけないので、かいつまんでの私見ですが、初めて現物を鑑賞した若冲と蕭白には衝撃を受けました。
構図といい、色使いといい独自の表現力があり、明らかに若冲であり蕭白でありました。
巨匠たち12組の「対決」は、充分に見ごたえが有り時間を忘れて見入ってしまいました。
我が家から上野の博物館、美術館は、散歩コースです。
遠方からはるばるこの「対決」を見る為に来られた方たちには申し訳有りませでしたが、私は、巨匠たちの対決の残像を目に焼き付けたまま、散歩しながら我が家に戻り、余韻を肴にモルトで一杯・・・。
美術好きにはたまらない時間でした。 満足、満足。

NO.110 夏休暇。

今年の夏は例年になく暑い日が続きますが、皆様は如何お過ごしですか?
私は、夏休暇を利用して出雲、松江を旅してきました。
学生以来の山陰の旅です。
目的は、出雲大社の「平成の大遷宮」での参拝でしたが、事前予約にあえなく断念!拝殿での正式参拝と相成りました。
松江堀川界隈を散策して、もう一つの目的「足立美術館」へ向かいました。
島根に行ったらぜひ「足立美術館の名園」を鑑賞したいと以前より思っておりましたが、ついに実現いたしました。
四季を通じ足立美術館の庭園は、趣があります。夏は夏の。
5年連続「庭園日本一」との名声通り、正に世界が認めた庭園でした。
創立者の足立全康の「庭園もまた一幅の絵画である」の言葉通り名園と名画の絶妙なる調和は、訪れる者を魅了いたします。
収蔵作品は、近代日本画壇の代表作です。
特に横山大観のコレクションが有名ですが、私は、鏑木清方や上村松園がお気に入りです。他にも陶芸館では北大路魯山人や河井寛次郎の陶芸作品を鑑賞できます。
東京から山陰まで足を運ぶのは大変でしたが、思い切って正解でした。 次回は秋の紅葉の季節に訪れたいと思います。
皆様も日頃のストレス発散に思い切って旅立つ事をお勧めいたします。
暑かった、でも楽しかった、夏休暇でした。