Ultima`s Technology アルティマの技術
シュー型グリップ
グリップの特徴
ワイヤーの「長さ調整」や「位置固定」に用いるグリップは、機構上、面固定か点固定かに大別されます。
面固定はシュー型グリップと呼称される構造で、当社の独自開発によるもので当社製品の機構に使用しています。
一方、点固定は既製のベアリングを組み込んだベアリング型グリップで、すでに複数の会社で製品化がされています。
双方の固定法には各々に長所短所(下図参照)があり、ワイヤーグリップ市場は用途や特長に合わせて面固定か点固定かの使い分けがされてきました。
当社製品に使用されているワイヤーグリップは設立以来、業界要求に合わせ、そのニーズに適したグリップを提案してきました。
各々のグリップの把持力と耐衝撃性は高い評価を得て、産業機器におけるワイヤーの検査具、建築設備業界、家具転倒防止金具など幅広い分野で採用され続けています。
当社 (シュー型) |
他社 (ベアリング型) |
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安全 |
〇 強度が高く、安全率を高く取れるため工業品で活用されている |
△ 強度を要求されないディスプレイやインテリアに活用されることが多い |
強度 |
〇 面接触のためグリップ力が強く、特に振動に強い ※SUS304φ1.5mm(7*7)ワイヤー試験値による JIS規格ワイヤー破断荷重170kgの90~100% |
✖ 点接触のためグリップ力は低い。衝撃や振動にも弱い ※SUS304φ1.5mm(7*7)ワイヤー試験値による JIS規格ワイヤー破断荷重170kgの50~70% |
解除 |
✖ グリップ力が強いため、手(指)での解除がしずらい ※グリップ力が解除がしずらいという欠点を解消した ハイブリット機構(pat.p)のご用意もありますのでご相談下さい |
〇 グリップ力が低いため、手(指)での解除は容易 |
ワイヤーへの 負担 |
〇 面固定による分散荷重のため負担が少ない 素線切れやささくれなどの破損・圧痕が少ない |
✖ 点固定による集中荷重のため負担がかかる 素線切れやささくれなどの破損・圧痕は避けられず、 ワイヤーのメンテナンスが必要 |
生産 |
〇
既製品では無いオリジナル設計のため、他社は容易に製造出来ない |
✖ 既製品のベアリングを使用しているため容易に製造出来る |
グリップの基本操作
シュー型グリップ 使用製品