BLOG BACK NUMBER 2006.11


PRESIDENT's DIARY -社長日記

NO.53 “仏像”展に行って来ました。

東京国立博物館で開催されている“仏像”展を見学して来ました。
実は、同じ敷地内に有る“表慶館”の改修工事で当社の手摺用ワイヤーシステムが使われたので、取り付けを確認しに行くのが目的だったのですが、大半の時間は、“仏像”展に費やしてしまいました。
中でも国宝の“十一面観音菩薩立像”は、ホールの中央に展示され四隅よりスポットが当てられ、否が応でも見学者の目を釘付けにしておりました。
私も仏像の周りを一周してあらゆる角度から拝見いたしましたが、私としては、やや下方向からの右45度からのお姿がベストと思いました。
これほど多くの木彫りの仏像を一度に拝見するのは、初めての経験でした。部屋から出て何か“気”を頂いたような気分になりました。
隣の展示室には、江戸時代の木彫りの仏像が展示されており、その中でも「円空」作の“十一面観音菩薩立像”に心惹かれました。
大変素朴な荒削りな木彫りの仏像でしたが、これが心をなごます、なんとも言えない安らぎを覚える良いお姿の仏像でした。
二つの“十一面観音菩薩立像”を拝見し、円空のそれは、見る者に緊張感でなく優しさを感じさせる、大変印象に残る立派な仏像だったと思いました。今度は、現地のお寺にて再会したいと思います。
博物館を退館し、気分良く澄み切った空気の中、落ち葉を踏みしめ秋の上野を後にしました。

NO.52 鳥の糞害について。

最近当社の“防鳥ワイヤー”の問い合わせが増えております。   「ぼうちょうワイヤー」と読みます。
字が示す通り、鳥よけの為のワイヤーを両端当社のグリップでテンションをかけ、ワイヤーをベランダの手摺の上部に沿って引っ張ります。
鳥特に鳩がベランダ内に入り糞で汚すのを防止する為のワイヤーです。
役所や駅舎などでの問い合わせ、及び使用例が多いようです。
文化財の建物など鳩の糞害で汚れ、外壁を清掃するのは手間もかかり大変だと思います。
私が住む浅草でも現在、宝蔵門の外壁を修復中です。
鳥の習性でまず手摺の上にいったん止まり、安全を観察してから行動するそうです。
つまり手摺等に止まらなくすれば、諦めるようです。
人間と鳥との戦いは、これだと言う決定打が見つかるまでもう暫くは続きそうです。
もつとも人が鳩に餌をあげる為殖え、鳩の糞を防止する為に鳩を近づけないとは、人もずいぶん勝手だと思いませんか。

NO.51 展示会に参加して感じた事。

墨田区の錦糸公園で開催された、“すみだ住宅まつり”の防災耐震コーナーに参加いたしました。
一般の方が対象の住宅まつりであり、当社は家具転倒防止システム“インテリア、アンカー”を展示いたしました。
会場では、多くの家族連れの方々に声をかけていただき、家具の転倒防止に関心があるのを改めて感じました。
しかし“借家は、壁に釘や穴を勝手に開けられず家具を止めにくい”との意見があり行政も早急に検討をすべきと思いました。
この時期展示会が多く、招待状をいただく機会が増えます。
出来るだけ出かけて、関心がある製品等の資料をいただき、質問をするのですが、説明員の知識に限界があり満足な回答を得られない事も多々あります。
出展する側の立場も理解でき、短時間で的を射た返答をする難しさを感じます。
しかし多くの展示会に多くの会社が遠方から経費をかけて参加していますが、どれだけの効果があるものか毎度考えてしまいます。
ただ参加する事でPRをしたつもりなら無駄とおもいます、大切な事は後のフォローと思いますが、私の経験ではきちんと後々のフォローをされている会社は少ないと思いますが、いかがですか?

NO.50 理化学研究所の研究施設を見学してきました。

先日、独立行政法人理化学研究所の和光研究所を見学する機会に恵まれました。
理化学研究所は日本の先端技術の研究開発を行なっており、バイオ関連、脳科学関連、電気電子関連、メカトロ関連など多数の分野の研究を行なっている研究機関です。
研究所で概要説明を受けた後、素形材工学、能科学ブレインボックス、そして加速器研究センターを見学し説明を受けました。
私としては、どれも大変興味があるものでしたが、とりわけ加速器研究センターは脳裏に焼きついております。まるで007に出てくる、「スペクターの秘密研究基地」の施設のようでした。
体育館のような規模の施設の中心にある、加速器の制作費が100億円と聞き改めて最先端の研究には、莫大な費用と多くの優秀な研究者の総力によりなされていると理解いたしました。
ただ最後までその研究が私達の何に直接役立つ物なのかが、残念ながら私の頭脳では理解できませんでした。
しかし、日本の最先端施設を見学できた事は貴重な経験でした。
当社と理研さんとの共同研究の機会は、当面おそらくないでしょうが、日本に世界に誇れる研究施設があり、世界中から研究者が集まる施設を目の当たりにし、私も将来ぜひお力をお借りするよう頑張りたいと思いました。
最後に理化学研究所の研究施設を見学する機会を与えていただきました、関係諸氏に感謝いたします。