BLOG BACK NUMBER 2009.04


PRESIDENT's DIARY -社長日記

NO.130 第十二回 長唄 「美紀会」

今年も私の妹が会主を務める「美紀会」が「深川江戸資料館」内の劇場で行われました。延べ200名近くの方々が来場され、唄と三味線を楽しまれました。会も今年で12回を重ね、年々盛会になって来ました。
唄や三味線の演奏も3歳から78歳までの幅広い方々で行われ、来場者も歳若から老齢の方々まで年代層も富んでおりました。
数日前に朝日新聞の記事に出ていた若手で有望株の「杵屋利光」さんも毎年賛助出演されております。
彼らが演奏者の脇を固めるせいか、思わず演奏に引き込まれる事もありました。それにしても彼の唄声は会場内に良い響きをもたらします。さすがですねー。
二回の休憩を挟み二十一曲の演奏会です。
曲目は、主に歌舞伎音楽いわゆる三味線音楽が中心です。
そもそも長唄とは、歌舞伎舞踊の伴奏音楽として発展し、幕末に歌舞伎から離れ純粋な演奏用として(お座敷長唄)が生まれ、明治になるとその長唄演奏が盛んになり、新しい趣向の曲も作曲され多種多様に表現の幅を広げて今日に至ってきている音楽だそうです。
回を重ねる事つまり継続する事の難しさ、でも大切さは、会社経営にも通じます。
毎年妹主催の「美紀会」で大いに刺激とパワーをもらう私です。
これからも立場は違いますが、オリジナルにこだわり大いに刺激し合う「会と会社」で有りたいものです。

NO.129 阿修羅展に行ってきました。

現在上野の東京国立博物館平成館で開催されている「国宝 阿修羅展」を見学して来ました。
ちょうどサクラの満開と重なり上野公園は“人人人”で大賑わいでした。
「阿修羅展」は、奈良興福寺の創建1300年記念し、同寺の中金堂再建事業にあわせて、名宝が一挙に出展される奇跡の展覧会だそうです。
会場では、奈良興福寺でお会いしてから二十数年ぶりの再会となった「阿修羅像」をはじめ国宝・八部衆像、十大弟子像、再建される中金堂に安置される薬王・薬上菩薩立像など約70件が展示されておりました。
現存する全14体が史上初めて東京に勢揃いするとあって会場の熱気は、お年寄りには少々厳しかったのではないかと思いました。やはり注目は「阿修羅像」です。会場でも一体のみが一部屋の中心に展示され見学者は、ぐるーと一回り出来るようになっており、好きな角度から眺められます。左右のお顔も各々主張され大変趣があるお顔です。正面のお顔は、見る角度で表情が変わり何ともいえません。1300年の遥か昔にこのような仏像が製作された事や作者の思いが伝わり、日本の美しい文化と心がたまりませんでした。
博物館の本館裏の庭園がサクラの開花に合わせ開放されていて庭園を散策しながら満開のサクラを堪能できました。
博物館を一歩出ればそこは上野公園です、満開のサクラの下で飲めや歌えの大騒ぎ、これも平和日本の一風景でしょうか。
帰りは、お馴染み“井泉”でとんかつとビールで満足の一日でした。