NO.275 不器用で愚直で一途な男。

朝晩大変寒くなってきましたが、皆様は体調管理に万全を期していますか。
それに少しづつですが飲み会の機会も増えてゆく兆しですね。

今月10日に寡黙で一本気な男を演じ続けた俳優「高倉 健」さんが83歳でお亡くなりました。

若い方で“ケンさん”と言えば「渡辺 謙」を思い浮かべる方もいらっしゃるかも知れませんが、我々の年代だと“ケンさん”と言えば「高倉 健」です。

任侠映画で一時代を築きましたが、私は、むしろ東映独立後の作品特に78年の「幸せの黄色いハンカチ」や「八甲田山」80年の「動乱」などの“健さん”が印象に残っています。
特に「動乱」は、結婚式の翌日お金がないのですぐに新婚旅行に行けない為に映画でも見ようと今はない浅草東映で鑑賞した思い出の映画です。

その後も「駅 STATION」「居酒屋 兆治」「あうん」「鉄道員」など男の哀愁をにじませる映画に出演されました。
“松田優作さん”と共演した「ブラック・レイン」もよかったです。
昨年文化勲章受章者にもなり俳優として頂点を極めた感もありますが、律義で飾らない人柄で多くの人たちに慕われた方だったようです。
ところで亡くなった11月10日は、2009年の“森繁久弥さん”2012年の“森 光子さん”と同じ日だったそうです。
期せずして名優御三方が同じ日に亡くなったのも不思議なことですね。
ケンさんの座右の銘「往く道は精進にして忍びて終わり悔いなし」

中々この境地にはなれない私です。