NO.186 企業ヒアリング。

2009年度に経済産業省より頂いた、「元気なモノ作り中小企業300社」のリストから、なぜか弊社が選ばれ、中小企業対策としての企業ヒアリングが昨年は特許庁・経済産業省、今年になってから東京都・財務省と担当者の方々が弊社に来られて行われました。
ヒアリングの内容は事前に連絡が有り時間は、ほぼ一時間を予定されております。だいたい2時ごろ来られ結果的に4時半~5時半に帰られますので、かなり長時間の内容の濃いヒアリングになります。私にとってもこのような機会は滅多にない事ですので、つい力が入り結果的に長時間になったようです。スイマセンでした。
各役所の担当の方々は、私どもに中小零細企業の実態把握に基づく今後の政策及び制度の作成等の参考意見を主に求められているようですが、中小零細企業がおかれている現状を理解するには、もう少し最前線の現場に行かれて職人さん達と一緒に汗をかくぐらいの気力がないと心底の現状把握は無理でないかと思われます。現状は仕事があっても食べてゆくのが大変なのです。
毎日の仕事が役所内中心でしか行われていない現状で理屈や頭の中だけでのイメージだけの理解では、現場の大変さは心底理解できないでしょう。
中小企業は何もモノ作りの会社だけでは勿論有りません。しかし数ある企業の中から私どもの会社に来られるのですから、やはりモノ作りの事をお話しするしかありません。
なにせモノつくりは、企業の原点ですから。
日本の大企業を支えている多くの中小企業の活性化なくして日本の技術発展はありえません。それが今失われつつあります。
職人さん達の高齢化に伴い技術の伝承が行われ難くなって来ております。それに加へ後継者不足が深刻な問題です。
このペースで職人さん達が高齢になり技術の伝承が難しく若者のサラリーマン化に伴う後継者難で、結果的に廃業に追い込まれる中小零細企業が増えてゆけば、日本のモノつくりの将来は、どうなるのでしょうか。
人には各々役割分担があります。ですから関係省庁の方々には重ねてお願い致します。
中小零細企業に働いている多くの方々が安心して暮らせて行ける環境を一刻も早く作ってください。中小企業対策とは現状把握に基づく適切な政策・制度の実現です。数千億の予算を中小企業対策費としてお持ちのようですが、我々中小零細企業にはまったく実感としてその恩恵を感じません。その数千億円の対策費は何処に消えているのでしょうか? 
どうか我々が汗をかいて稼いだ血税を有効に使ってください。
心よりお願い致します。