No.443 年明けからの日々。

 

皆様は、どのようなお正月を迎えられましたか。

 

正月でもあり地元浅草では、観音様周辺の名のある店舗は相変わらず観光客でどの店も長蛇の列をなしており、特に雷門での記念写真撮りは、大変な混雑です。

 

また最近は、着物に着替えて人力車に乗り浅草周辺を回る外国の観光客が頻繁に目に付くようになりました。

 

昨年の11月から開催されている、「世田谷美術館」の「倉俣史朗のデザイン 記憶のなかの小宇宙」にやっと行くことが出来ました。

 

案内のパンフレットにもありましたが、没後30年を過ぎて開催されたこの展覧会は、家具やインテリアの仕事に加え創作の源泉を垣間見せるかのようなイメージスケッチや夢日記も紹介され、一風変わった家具や特色のあるインテリアデザインの背景を理解できました。

 

1965年の独立後に同時代の美術家達とも交流し独自の作品を発表しつつ1980年代にはイタリアのデザイン運動「メンフィス」に参加しその名は、一躍世界中に浸透していきました。

 

作品は、各国の美術館に収蔵され今なお高い評価を受けています。

 

残念ながら1991年に57歳という早過ぎる若さで亡くなりました。

 

展覧会では、代表作の造花の薔薇を透明アクリル樹脂に封じ込めた椅子「ミス・ブランチ」・板ガラスを組み合わせただけの「硝子の椅子」やエキスパンドメタルの椅子「ハウ・ハイ・ザ・ムーン」などの実物を見たり座ったり(特に後者は)できました。

 

個人的には、40年ほど前に商品説明に伺った際にお会いして頂いた名刺は、貴重な「記念の名刺」となっています。

 

今月から開館20周年記念展として「パナソニック汐留美術館」で開催されている「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」にも行くことが出来ました。

 

会場のパンフレットにもある様に、今回は特に「帝国ホテル二代目本館100周年」ともなり帝国ホテルを基軸に、多様な文化と交流し常に先駆的な活動を展開したライトの姿を明らかにした展示内容となっていました。

 

フランク・ロイド・ライトと言えば、「落水荘」や以前訪問した事のある「グンゲンハイム美術館」で知られるアメリカ近代建築の巨匠ですが、日本でも現在明治村に一部移築保存されている「帝国ホテル二代目本館」や「自由学園」(両建築も行きました)を手掛け、それに初めて知ったのですが、熱烈な浮世絵の愛好家の顔も持つ、日本とも縁のある建築家だったそうです。

 

勉強になりました。

 

今年も色々な展覧会にお邪魔できそうで今から楽しみです。