地元浅草の賑わいは、ゴールデンウイークより少し前から人出の多さは感じていましたが、連休中TV等で紹介されることも増えたせいか誰の目にも大混雑の様子を呈しておりました。
地元民としては、正直連休明けのコロナウイルス感染者の激増が大変心配です。
通勤散歩の浅草寺境内で掃除をされている方々に話を聞いてもゴールデン期間中は、境内のゴミ等は日々増加していたとのことでした。
私は、ゴールデンウイーク期間を避け先月23日から26日まで以前より念願の紀伊山地の霊場と参詣道の一部として世界遺産に登録されている「熊野古道」にトレッキングに行ってきました。
「熊野古道」にはいくつかの参詣道がありますが今回の旅は、昔より最も多くの参詣者が歩いたとされる「中辺路」と呼ばれ「蟻の熊野詣」と例えられるほど多くの人々が歩いた古道を歩きました。
1日目は、東京から空路で南紀白浜に入り栗栖川バス停より「熊野古道中辺路」へ入り近露までの約16キロの山道のトレッキングでした。
深い森の新緑に輝く木々や川の流れなどの雄大な自然の中に石畳の道が続いており以前訪問した同じく世界遺産のNZのミルフォードサウンドのトレッキングコースを思い出しました。
宿泊した民宿は、家族経営のアットホームなもてなしで地元の食材を使用した料理や滑らかな天然温泉で満足行くものでした。
私たち以外の宿泊者は一組で、コロナの影響が山里離れた旅の宿にも大変影響していることを強く感じました。
参詣客が少ないせいか読売TVのインタビューを受け後日数分放送されたようでした。
2日目は、朝から生憎の雨降りで急遽予定を変更し滑りやすい山道を避けバスにてショートカットして雨の中の古道をのんびり楽しみながら「熊野三山」の一つで全国の熊野神社の総本山「熊野本宮大社」までの約12キロのトレッキングでした。
境内にはJリーグでも有名な足が三本あり目標達成や勝利への幸運をもたらしてくれる「八咫烏」の石像がありました。
トレッキングの途中でもすれ違ったトレッカーは、たった一人でしたが雨模様のせいか本宮大社でも参拝者は、驚くほど少なかったので神殿内の参拝順序通りゆっくりと参拝できました。
また大社旧社地の「大斎原」にある高さ約34m幅約42mの「大鳥居」は圧巻の一言でした。
宿泊は「湯の峰温泉」の宿で温泉と食事を堪能いたしました。
3日目は、旅の締めくくりで残り三山の二つ「熊野速玉大社」と「熊野那智大社」と最後に「那智の滝」を目指しました。
途中参拝した「神倉神社」の頂上にあるご神体の「コトビキ岩」まで石段が538段あり、垂直に近いほどの急傾斜で登るのも大変でしたが、下りは崖から転げ落ちるような感覚で転倒しそうで怖かったです。
最終日は、およそ10キロの道のりで、「熊野古道」3日間計約40キロの参道や鎌倉積石階段等を無事に終えることができました。
初めて歩いた「熊野古道」は、予想以上に楽しめた古道歩きの旅で機会を作り途中パスした参道を次回歩きたいと思って居ります。
健康のありがたさを感じる想い出に残るプチ旅行を楽しみました。
連休を避けてのプチ旅行は、混雑もなく楽しめますのでお勧めです。
最終日には、天候の悪化で予定便が欠航し急遽新幹線に変更しましたが、新大阪までの最終特急出発まで3分!というハプニングも良い想い出になりました。