No.428 私の秋は、展示会と登山!

 

秋晴れの心地よい季節となり毎日の通勤散歩での浅草寺境内もすっかり秋めいてきました。

 

皆様は、いかがお過ごしですか。

 

私の九月は、初旬の「越後妻有の大地の芸術祭」に始まり、銀座松屋での「イームズの正体展」や改装された国立西洋美術館の常設展・国立近代美術館の「ゲルハルト・リヒター展」そして東京都美術館の「フィン・ユールとデンマークの椅子展」とまさに美術の秋のシーズンを存分に楽しませてもらいました。

 

各館の展示内容に関しては、それぞれ素晴らしい内容でしたが、改装された西洋美術館は建設された当時の姿に戻され、設計者のル・コルビジュエの美術館での絵画の鑑賞手順の導線が良く分かりました。

 

また近代美術館でのリヒター展では、ドイツ出身の現代アートの巨匠のリヒターが祖国の負の歴史と向き合って描いた4枚の抽象画「ビルケナウ」がナチス強制収容所の蛮行を描いておりしばし絵画を見入ってしまいました。

 

都美術館のフィン・ユールとデンマークの椅子展は、デザイン大国のデンマークの1940年代から1960年代の歴史に残る優れた家具が多く展示され特に、彫刻のような椅子と称されている代表作の「イージーチェアNO.45」は、最高の曲線美を描いていました。

 

 

9月は、初めて本格的な登山にトライした月でもありました。

 

準備の為、登山の10日ほど前に足慣らしに「陣馬山~高尾山」約18キロ・6時間半を踏破してきました。

 

今回の目的の山は、東北・北海道エリアの最高峰で日本百名山である「燧ケ岳」です。

 

トレッキングは随分昔からしてきましたが、本格的な登山はまさに初心者で準備に靴とリックを新調いたしました。

 

初となる本格的な登山ですので安全を期してガイドさんをお願いしての二泊三日のスケジュールです。

 

初日は、生憎の天気で急遽予定を変更してあまりガイドさんも経験した事の無いという「尾瀬沼」一周約13キロを小雨の中でのトレッキングになりました。

 

大江湿原のモヤの中の草紅葉がとても絵になり大変奇麗でした。

 

翌日は晴天で早朝5時半に宿の「長蔵小屋」を出発し山頂を目指しました。

 

途中休憩の山道から望む尾瀬沼やガイドさんからの木々や高山植物の説明も息絶え絶えの私にはあまり耳に届きませんでした。

 

登山途中、案の定足がツツて踏ん張りがきかないこともありましたが、一緒に登っていたカミさんの手助けもあり無事に何とか山頂までたどり着けましたが、水分不足との指摘があり今後の反省点です。

 

標高2356メートル「燧ケ岳山頂」からの眺めは、尾瀬沼や周囲の山々の素晴らしい景色が一望出来て、一瞬疲れも和らぎました。

 

登山での醍醐味は、この達成感と山頂よりの展望のご褒美が再度登山を試みる原動力になるのかと一人納得いたしました。

 

しかし登山は、山頂まで登れば当然下りもあります。

 

くたくたの足にとってこの下りはある意味登りより過酷です。

 

下りは岩だらけの山道で前日降った雨の為、山道がヌカっていたり岩が滑りやすくなっていたりで何度も滑って尻もちをつきました。

 

私の前を歩いていたカミさんが足を滑らして数回転して転げ落ちたのにはドキモを抜かしましたが、ヨガをしていて身体が柔らかった事が幸いしてか軽い腕のねん挫で済んだことが救いでした。

 

下山途中の広沢田代に着いた頃は、草紅葉を見る余裕もありました。

 

初登山の「燧ケ岳」は、二泊三日約23キロ・21時間の私にとってはキツイ登山でしたが登山の楽しみを味わうのには十分な体験でした。

 

今月は凝りもせず、屋久島に登山に行く予定です。

 

どうなることやら。