No.396 まだ続く新型コロナウイルス感染の影響。

 

例年通り花粉の季節になりました。

 

私は、この季節鼻がぐしょぐしょでそのうえ目のかゆみで例年マスクが手放せませんが、今年は新型コロナウイルスの関係で街中マスク姿の人々であふれかえっています。

 

マスク不足もわかります。

 

私の2月26日付けのブログでは感染者数8万人、死者数は2.6千人でしたが3月5日現在では81カ国の地域で感染者数9万3千人、死者数は3.2千人超となっております。

 

特に中国以外では、韓国・イタリア・イランそして日本が特に感染者が多いようです。

 

ユネスコの発表では、新型コロナウイルスの感染拡大防止の為世界で日本を含む13カ国の地域で全国の学校閉鎖の処置をとっており約2.9憶人の生徒・児童が影響を受けているそうです。

 

この新型コロナウイルスの影響で私が行く予定だった美術館やライブハウス又20年通っているスポーツジムも今月15日までか今月末まで休館の連絡が入っております。

 

その為急遽予定を前倒しして3カ所の美術展に行ってきました。

 

金沢に移転予定の「東京国立近代美術館工芸館」でのラスト展“パッション2020~今みておきたい工芸の想い”では近代工芸を代表する作家の言葉や活動・出来事から20作品を抽出しそれぞれの局面におけるパッションが紹介されていました。

 

私はこの作品群の中で特に「平田郷陽」の“桜梅の少将”や「鈴木長吉」の“十二の鷹”が以前から好きでしたので見納めに許可を取り写真を撮っておきました。

 

また以前から気になっていた写真家の「ソール・ライター」の展覧会“ニューヨークが生んだ伝説の写真家 永遠のソール・ライター”は、今月8日まで開催予定でしたが、2月28日以降の全日程が中止されました。

 

2017年に今回と同じ会場(Bunkamuraザ・ミュージアム)での回顧展には残念ながら行けなかったこともあり今回は楽しみにしておりましたので滑り込みセーフでした。

 

1950年代からニューヨークで第一線のファッション写真家として活躍し1980年代に商業写真から退いた後、世間から突然姿を消しほとんど知られていなかった彼は、「カラー写真のパイオニア」と呼ばれた個性と才能が有りました。

 

約8万点のカラー写真の大半を整理することなく2013年に世を去り現在も財団により作品の発掘作業が続いているそうです。

 

“薄紅色の傘”や“無題”と記された複数の作品は、後にソール・ライター風とされる影響のある作風でした。

 

最後は、「パナソニック汐留美術館」で開催されていた、“モダンデザインが結ぶ暮らしの夢”展です。

 

私が好きな建築家の「ブルーノ・タウト」や「アントニン・レーモンド」インテリアデザイナーの「剣持勇」や家具デザイン製作の「ジョージ・ナカシマ」彫刻家の「イサム・ノグチ」の作品がほぼ年代順にストーリーをもって展示されておりました。

 

私が以前家具会社に勤めた折にたまたま「レーモンド設計事務所」と「剣持デザイン研究所」を担当したことがあり展示作品の家具など大変興味ある内容の展示会でした。

 

何とか間に合って良かったと思えた展示会でした。

 

 

当面新型コロナウイルスの感染による国内の全分野における影響は危機管理に甘い日本の今後の対応を問われることになりそうです。