No.397 新型コロナウイルスの影響について。

 

春の足音が毎日通る観音様の境内にも感じられます。

 

境内の桜の木々も満開まであと一歩のところまで来ております。

 

新型コロナウイルスの影響でどうなるか心配されていた、この夏に開催予定だった「東京五輪」の“一年程度の延期”が決定しました。

 

中止という事態は逃れられたものの心待ちにしていた多くの国民の心理面の影響は計り知れないものがあります。

 

WHO(世界保健機関)がパンデミック(世界的な大流行)と表明した時点で、おそらく延期ではと内心思っておりましたが、日本経済の目玉でもあった「東京五輪」の経済的効果が今後どのようになるか見守るほかありません。

 

今日現在(3月26日)新型コロナウイルスの感染者数は、世界174ヵ国・地域で50万人を超え死者数は、2万3千人を突破した模様です。

 

世界各国では政府から、人の集まる場所の集会や観戦・音楽会・舞台などの自粛要請でそれらが中止となりました。

 

欧米を中心に外出禁止令が発令され世界の20億人以上が外出制限の対象となった模様です。

 

新型コロナウイルスの感染の影響で、生産収縮ドミノが生じグローバル企業などが直撃され、その結果雇用危機が生じているようです。

 

公演の中止が相次ぐ演劇界や音楽関係業界など、そこに働く人たちの精神的ダメージと合わせ経済的にも厳しい状態になっているようです。

 

また観光産業界は、渡航禁止令などで航空業界やホテルなどの宿泊業界・飲食関連などなど世の中の関連する全業界に多大の影響を与えております。

 

身近な例では、先日私の妹が主催している「長唄 美紀会」も延期すべきか中止にするかぎりぎりまで検討したようですが、お弟子さんの発表会の場でもある為、予定通り行われました。

 

その際、賛助出演の先生方(唄・三味線・囃子)は、ふだん出演している「歌舞伎座や南座」などの公演がすべて中止になり収入が途絶え死活問題になっているようです。

 

出演された先生は、このような有事の際に邦楽業界は組合などがない為、“この手の職業がこんなに基盤が弱いものなのか”と実感していると話されていました。

 

このようにこの新型コロナウイルスの影響は各国各業界に多大な影響を与え今後の経済や世界情勢が一体どのようになるか心配です。

 

早い段階の終息を願うばかりです。