No.378 ささやかな幸福・・・。

 

 

私の地元「浅草」では、一年で一番街全体が活気に満ち盛り上がる「三社祭」も無事終了しました。

 

我が家でもすでに数年前からあえて新規にお声をかけることもなく、“来る者は拒まず”の精神で「三社祭」を迎えております。

 

それでもありがたいことに今年も約40人近くの来客がありました。

 

来年は、わが町会は「一之宮」の宮神輿です、楽しみです。

 

 

ところであるエッセイで、哲学者の「三木清」の思想からだと思われる“ささやかな幸福があれば良い”という言葉が目につきました。

 

大きな幸福でなく“小さいながらも確実な幸福を感じて生きていたい”という考え方だそうで“大きな幸福”=成功は量的なもの、それに比べ“小さな幸福”は質的でそれぞれの人が感じる自分だけの固有な幸福だという事のようです。

 

やはり何か哲学的ですね。

 

私も齢を重ねて来て最近ふと振り返ると、今がとても幸せだなと思う時があります。

 

起業してから34年、多くの方々に支えられ何とか今日まで自分の考え方(オリジナルにこだわり人の役に立つモノづくり)をつらぬいて来られた上に後継者も出来、世の中のお役にたてる事も一つぐらいは置いて来られたとの自負もあります。

 

おかげさまで健康にも恵まれ家庭も円満に過ごせ家族仲も良く、趣味の世界でいろんな方々にも会えて楽しい時間も過ごせ、カミさんのお供で国内海外を問わず旅にも行け、カミさんとの共通の趣味でもある美術館巡りやトレッキングも出来て私なりに大いに幸せを感じて暮らしております。

 

これも人との“縁”を大事にして“感謝の心”を忘れず“私らしく”日々を重ねてきた【ご褒美】だと思っております。

 

私は、齢を重ねて来て漫画家の弘兼憲史さんのメッセージにもあるように“人生はあっという間です、いい加減人との競争はもう卒業して楽しみましょうよ”との境地にやっと達しました。

 

特に私と同年配のシニアの方には、弘兼さんの言うように“人はそれぞれです他人と競わず、比較せず又羨ましがらず、自分の身の丈に合った人生”を送ってみたらいかがでしょうか。

 

そうすれば気持ちがぐっと楽になり、きっと楽しいシニアライフが送れますよ。