No.345 秋の美術館めぐり。

毎朝の浅草寺の境内は、季節の移り変わりの様子が見てとれて一日を気分よく過ごせそうになります。

 

毎年秋口は、数多くの美術展が各地で開催されています。

その中で現在「東京国立博物館」で開催されている「運慶」展に行ってきました。

興福寺中金堂再建記念特別展としての開催です。

 

日本で最も有名な仏師、運慶。

平安時代末期から鎌倉時代の初めの動乱期、卓越した造形力を発揮し、まるで生きているかのような写実性に富んだ仏像を生み出した運慶。

各地に現存する運慶作と思われる仏像は31体、そのうち22体が一堂に会した史上最大の運慶展です。

 

私は、展示中数ある国宝や重要文化財の中で「毘沙門天立像」と「制多伽童子」の姿が一番のお気に入りでした。

運よく並ばずに入館でき感動の時間を過ごさせていただきました。

ただし26日までですよ。

 

場所によっては、紅葉ももう終了まじかと思われますが、箱根に紅葉見物と仙石原の「ポーラ美術館」で開館15周年記念展として開催されている「100点の名画でめぐる100年の旅」展にぶらりと行ってきました。

ポーラ美術館には9月にも行ってきたのですが、今催しでは館収蔵の絵画作品のなかから、西洋絵画71点、日本の洋画29点を厳選して展示されており見応えがあるものでした。

100点の名画を、画家や芸術運動、主題や時代に係わる20のテーマに分け、19世紀半ばから20世紀半ばまでの約100年間の洋画と日本の近代絵画の流れを、美術館備え付けの“タイムトラベルガイド”を片手に、旅するように鑑賞できました。

館では、おなじみの絵画が一堂に会する機会は、めったにないのでお得感一杯でした。

 

我が家の箱根の定宿?「富士屋ホテル」に宿泊し美味しい料理を堪能してきました。

特に旧宮ノ下御用邸「菊華荘」の日本料理は、雰囲気も良くまた次回もと思わせる何かがあります。

紅葉よし絵画よし食事よしのプチ旅行でした。

次は、どこに行こうか楽しみです。