NO.237 山口・津和野の旅。

ゴールデン・ウイークも終わりましたが、皆様はどのようにお過ごしに成りましたか。
私は縁あって、山口に行って来ました。山口市内は、初めての訪問です、特に「瑠璃光寺の国宝 五重塔」は、高さが32M近くある割に安定感があり大変立派な五重塔でした。
当日宿泊した、湯田温泉の「松田屋ホテル」は、明治維新の志士たちが集い語り合った場所としても知られており、回遊式の日本庭園内には、1867年薩摩の西郷隆盛・大久保利通等が薩長同盟の協議に訪れた際、長州の木戸孝允・伊藤博文等と会見した「南州亭」が残されていました。また1860年に建造された「維新の湯」は、志士達が密談した際に、西郷・伊藤それに坂本龍馬が入浴したと言われています。ちなみに私も志士に成った気分で、この維新の湯に浸かりました。
宿の雰囲気も食事もなかなかで、仲居さんも良く気がきいていて、機会があればまた訪れたいお宿でした。
翌日は、およそ40年ぶりの津和野へ行きました。
たまたま連休中とあってSLの「C571山口号」が走行していてシャッターチャンスを逃すまいとSLマニアにまじりカメラの場所取りが結構大変でした。
「山陰の小京都」津和野は、歴史のまちと言われており、津和野藩の城下町として栄えたまちです。狭い町には、美術館も多く「芸術と掘割の路」を散歩するのがお決りのようです。また「森鴎外」が幼年期に過した為、旧宅や記念館もありすべて散歩コースになっていますが、少し物足りない私は、千本余りも連なる朱の鳥居を通り日本五大稲荷の一つ「太鼓谷稲成神社」から津和野のまちを一望できる「津和野城跡」まで軽い山登りを致しました。
また夜間に行われた「津和野夜神楽」も初めての経験でした。
90分間お囃子の音と舞いに、ただただ圧倒され、郷土芸能保存の大切さを感じた次第です。特に地元の若者達が頑張っていました。
翌日訪れた「杜塾美術館」は、津和野藩で百十数年経た庄屋屋敷を修復した小さなミュージアムでした。
画家の「中尾 彰と吉浦麻耶」両画伯の大作を含め多くの美しい作品を展示していました。開館後二十数年経つそうですが、弊社のピクチャーレールとハンガー(吊り金具)が当初から使用されていたようで、素朴な学芸員の方にこの出会いを大変感激されました。
額の裏方で確り働いているハンガーを、嫁がせたムスメを観る想いでした。
旅先での良い思い出の一つになりました。

日本のどこかで私達の製品がお役に立っているのですね。
嬉しい事です、大いに励みになります。
だからモノ作りは、止められません。