NO.221 Tくんを偲ぶ。

すっかり秋めいてきて、朝は気持ちよく浅草寺にお参りしながら浅草駅にたどり着く毎日です。
今の季節、本来なら週末はカヤックに乗りながら、秋の紅葉を奥利根湖の水面近くからのんびり眺めている頃ですが、今年は水量が少ないようで昨年に続き残念ながら断念いたしました。
先日、高校の同期のTくんを偲ぶ会を同級生のWくんのお店であるうなぎの築地「宮川」で執り行ないました。
Tくんは、8月に脳梗塞で亡くなったのですが、5月の三社祭りには我が家に来て何時もの仲間達と元気に神輿を一緒に担いで愉しんでいました。
私は生憎旅に行く直前だったので葬儀には出席出来ませんでした。
我々の時代には、一流大学を出て一流の企業に入り定年まで無事宮使いをするのを望む傾向が今よりは強かった時代だったと思います。
Tくんは正に模範的な青年だった?かも知れません。K大を出てN証券に入りNYなどの海外勤務が長く当時の時代の先端を走るエリート?のように私には映っていました。
全く私の生き方とは違う人と長年思っていました。
彼は、退職後は下町をこよなく愛し、祭りの会にも積極的に参加し飲んで騒いで、まるでサラリーマン時代に見失ったものを取り返すように楽しみを見つけては掘りおこしていました。
私はそのような彼を見るたびに、彼の表面でなく裏側を見る想いでした。きっとどこかで寂しい思いをしていたのかも知れません。
人の人生は当然ながら奥深いものがあり、表面だけで人を判断し、その人の人生をとやかく想うのは慎むべきものと改めて感じた次第です。
我々同期もこれから一人欠け二人欠けとなるでしょうが、人生一度しかないなら、悔いなく晩年ハッピーに過したいものです。
皆さん毎日を大切に過しましょう。
最後にTくんのご冥福をお祈りいたします。