NO.184 倉俣史朗とエットレ・ソットサス展。

連休も終了いたしましたが、皆さんは如何されておりましたか?
震災の自粛も少しずつ緩和されてきたようで、この連休中は各地での賑わいもTV等で紹介され始めました。
昨日終了されたようですが、先日 東京六本木の東京ミッドタウン・ガーデン内にある[ 21-21 DESIGN SIGHT ]での企画展「倉俣史朗とエットレ・ソットサス展」へ行ってきました。ご存知の方もいらっしゃると思いますし案内パンフにもありましたが、デザイナーの倉俣史朗さん(1934~1991)は、詩的で独創的な世界観を空間設計や家具造形を通して表現し、世界のデザイン史に名を残した日本を代表するデザイナーでした。代表作に「ミス・ブランチ」「硝子のイス」「ハウ・ハイ・ザ・ムーン」などの家具、インテリアデザインでは、ISSEY MIYAKEのブティックをはじめ多くの商業施設を手掛けました。またイタリアデザイン界の巨匠エットレ・ソットサス(1917~2007)とは〈メンフィス〉を通して交流が深まったそうです。表題の「夢見る人が、夢見たデザイン」展は、限りなく自由で生き生きとした〈デザイン〉に改めて出会う展示会でした。
私は、およそ30年ほど前に倉俣史朗さんと六本木のクラマタデザイン事務所で30分ほどワイヤー使いのデザインについてお話をした経験があります。大変小柄で決して雄弁な方と言う印象では有りませんでした。記念に当時いただいた名刺を今でも持っております。
名刺の中央に倉俣史朗とのみ記載されていたので、業界にあって看板である名前だけで勝負出来るとはさすがだなーとの印象でした。
作品を見ながら若かり日の自分を思い出す絶好の回顧展でした。
私も初心を忘れずに「人の役に立つ物を人まねせずに社会に形を持って提案する」をこれからも実践して行きます。