NO.151 珈琲器との出会い。

3月も後数日です。年度末のせいか相変わらず、あちらこちらで道路工事が行われております。この時期車での外出は混雑を覚悟せねばなりません。少し無駄な時間を費やしますね。
この時期は、弊社もお陰様で少し納期に追われます。
そんな中休みを利用して昨年秋に訪問した『笠間日動美術館』とその分館である『春風萬里荘』に再びお邪魔して来ました。再訪問の為、少し勝手が判っているだけに、のんびり鑑賞して参りました。特に北鎌倉より移築した元北大路魯山人の住居だった『春風萬里荘』の茶室「夢境庵」と石庭は、心洗われる思いが致しました。
帰りなんとなくコ-ヒーが飲みたくなり、笠間の陶芸の器で美味しいコーヒーを入れてくれる喫茶店を探しましたが中々見つかりません。珈琲の看板が目に入ったので一軒の陶芸店に入りました。しかし器は売っていますがどうも珈琲を飲ませてくれるお店ではないようです。奥で個展をしていた様だったのでツイデに覘いてみました。
目に入った棚の上に私を呼んでいる“器(マグカップ)”が有るではないですか。その時男の人に声をかけられました、良かったら珈琲を飲みませんか?器の作家の沼野秀章さんです。ひとしきり彼に陶芸の話を伺い、美味しい珈琲を彼の作品の器で頂き楽しい一時を過ごさせてもらいました。
小旅行には新たな出会いと思い出が隠されているようです。
勿論私を呼んでいた“器”を携えて帰途に着きました。
“沼野秀章珈琲器展”は、笠間「かつら陶芸」にて4月4日まで開催されております。新たな出会いと思い出を求めて如何ですか?