NO.118 芸術の秋。

芸術の秋にふさわしくあちらこちらの美術館等で色々興味ある展示会が開催されております。
15日の土曜日に展示会の梯子をいたしました。以前より行きたいと思っていた展示会が16日までとなり慌てての訪問です。
会期終了まじかに慌てて展示会に足を運ぶ人は、私以外にも大勢いるようで、どちらも大変混雑しておりました。
「東京国立博物館 平成館」の“大琳派展 継承と変奏”は、大変見応えが在る展示内容でした。本年が江戸時代の芸術家「尾形光琳」生誕350年目にあたり、彼が「琳派」という絵画・工芸の一派を大成させたのを記念した展示会です。
琳派を代表する「本阿弥光悦・俵屋宗達・光琳・尾形乾山・酒井抱一・鈴木其一」の六人の作品を中心に琳派の豊な芸術世界を堪能できる好企画展でした。特に「宗達・光琳・乾山・其一」の年代が異なる四人の作家に依る“風神雷神”は、同じテーマの作品を比較しながら見る事が出来ました。各作家の独自性も発揮されおりなかなか一堂には展示される事はないので、しっかり目に焼き付けて来ました。
もう一の展示会は、地元浅草での“金龍山 浅草寺 本堂落成50周年記念大開帳”です。
この催しは、普段一般公開されていない「大絵馬寺宝と伝法院の庭園公開」です。観音様の敷地内に茶人として有名な「小堀遠州」によって築庭された庭園があるのは意外と知られていません。
賑わう浅草にこのような閑寂な佇まいの秘園が在るのも地元民としては密かな誇りでしょうか。