NO.259 弥生の候・クラシックホテル・古典芸能。


東京も桜が満開の季節になり、毎朝の駅までの散歩道である観音様の境内の桜も今週が見頃の季節になりました。
昨日は、生憎の雨でしたが散歩がてら、上野公園の東京国立博物館で開催中の「栄西と建仁寺」展に行ってきました。
やはり琳派の至宝「俵屋宗達」筆の国宝「風神雷神図屏風」が圧巻でした。(京都の建仁寺ではレプリカの展示です。)
本物は、5年ぶりの公開だそうです。
4月8日からは重文「尾形光琳」筆のそれとの6年ぶりの同時公開だそうで再会が楽しみです。
雨の為か上野の花見客は、まばらでした。
弥生三月は、たまたま予定が延期になったりして、日光の「金谷ホテル」と箱根宮ノ下の「富士屋ホテル」と立て続けに宿泊いたしました。
前者は、創業140周年であり後者も130余年余りと日本のクラッシックホテルを代表する歴史あるホテルです。どちらも我が家ではお馴染みのホテルですが、同月内に宿泊したことはなく楽しい一時を過ごせました。
金谷ホテルのバー「デイサイト」では、オリジナルカクテルを味わいました。部屋は、クラッシックホテル共通で天高が高く落ち着きます。設備は古いのですが、これも味があります。
また富士屋ホテルにある「菊華荘」では、旬の食材を使用した本格的な日本料理が味わえます。
特に朝食の梅粥は、絶品です。また建物は、元は皇室の御用邸として建てられた数寄屋風書院造りの純日本建築です。日本庭園もある歴史的な建物です。
昼食は、大正7年に藤田平太郎男爵の別邸であった「貴賓館」を改築した「箱根茶寮 椿山荘」の日本蕎麦がお勧めです。大正浪漫の雰囲気が楽しめます。桜エビの海老しんじょうは格別の美味しさです。
また今月は、久方ぶりに新開場となった「歌舞伎座」へ“鳳凰祭三月大歌舞伎”を鑑賞しに行ってきました。
お目当ては、夜の部の演目である「勧進帳」です。弁慶役に吉右衛門・富樫役に菊五郎・義経役に藤十郎、それに中高の同級生だった亀井六郎役に歌六が出演している歌舞伎十八番の中でも屈指の人気演目です。私の妹が主催している長唄の会でも必ず演奏される超有名な演目です。
同級生が業界が違っても活躍している姿をまじかに見ることが出来、大いに刺激を受けました。
コツコツとした積み重ねの大切さを改めて感じた次第です。
今月は、いつになく盛りだくさんの月となりました。